ゴーヤ、万能説

投稿日:2014年8月15日


 

みなさんこんにちは。

 

前回の記事では、古代より伝わる技法にのっとり、ゴーヤの受粉をなんと人の手で行うという裏技(人工授粉ともいいます)を行ったことをお伝えしました。

土用丑の日、暑気払い!

 

 

ご覧下さい、生い茂る葉もすごいけれど、光合成エネルギー生産工場から作り出される栄養を、はちきれんばかりに蓄えた、丸々としたゴーヤの実が次々と成っております。

 

 

 

 

 

裏から見るとこんな感じです。

 

完全なUVカットを誇る、文字通り緑のカーテン。

 

 

 

 

 

これだけ茂っていると、お目当てのゴーヤの実を捜すのも容易ではありません。

完璧な保護色。成ったは良いけど収穫できるんだろうか・・・

 

(↑の写真に一個だけ映っていますが、お分かりになりますでしょうか?)

 

 

 

 

 

 

などというスタッフの心配は、もちろん杞憂に終わるのでした。

完全な保護色のはずが、動物的第六感を駆使する日本の主婦にはおかまいなしのようです。

 

 

 

 

 

 

都合、大三本 + 小一本。

このゴーヤでもって、昼のおかずに一品加えてやろうという算段のようです。

 

 

 

 

この日は他の行事で急がしく時間がないから、と熱湯にさらしたのち、醤油と鰹節のおひたしでいただきました。

 

 

にがい! でもそれがいい!

 

 

皆様、ビールを飲み干すかのごとく、ゴーヤを喰らい尽くしておりました。

 

 

 

 

 

 

 

また別の日。

刈り取った獲物をまえに吟味を重ねます。

 

人数があれだけいて・・・

おかずの一品だからそれほど採らなくてもええな・・・

あともう1,2本で終いにしよか・・・

 

その姿は大物を目の当たりにしたハンターそのもの。

 

 

 

 

採ったどー と凱旋。

 

 

 

「あら」

 

「いいじゃない」

 

 

エレガントなふたりが、エレガントなポーズでお出迎えです。

 

 

 

 

 

 

半分に切り、わたを排除

 

 

 

 

 

何も考えずただひたすら刻みます。

 

 

 

豚肉とあわせて

 

 

 

豆腐と、ゴーヤチャンプルーのモトを投入。

 

 

 

 

 

 

なんでもかんでも「もと」さえ入れば、パッケージ記載の料理の味が再現できます。

 

 

最近は本当に便利になったわねー、と

 

日本が戦後歩んできた食品加工の技術向上、また沖縄料理を神奈川でお手軽に作れるという、多国籍文化尊重・擁護の歴史に思いを馳せるお二人です。

 

 

 

 

 

さぁさぁ、冷めないうちに食べちゃって、と

イートをデマンドするオールドガール

 

 

うーん、やっぱり苦い! たまらない!

 

 

 

 

 

・・・だんだんビールが飲みたくなってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

また別の日。この日は誕生会でマーボーナスを作っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

しょうがを切っていただいたり

 

 

 

 

 

 

 

なすとゴーヤを炒めたり・・・ ってゴーヤ!?

どや顔してる場合じゃないっすよAさん!

 

 

 

 

せっかくあるんだから入れちゃえばいいのよ!

体にもいいし! 夏ばてにもさいこう!

味噌とあわせればそんなに苦くもないでしょ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怒涛の勢いで料理は強行されます。

 

 

 

 

 

ほら、ミソをいれるわよ! 砂糖もいれないと! 豆板醤!

 

 

 

 

 

あ・・・ あああ。。。

 

 

 

 

 

とナスすべなく見守る一同。もはや何がなんだか。

 

 

 

 

 

 

できあがり! ちょっと味見て!

 

 

 

 

 

 

遠巻きに見守っていたお客様とスタッフ一同。

小皿の上の緑色から発する香りは間違いなく親しみのあるマーボーのもの。

しかしどうしても脳が、この鮮やかな緑とマーボー香を1つに結んでくれません。

 

 

 

 

 

 

誰もが毒見味見に名乗りを上げられず、互いに無言の牽制を行う中、手を上げたのは大正生まれの御大。

皆が注目する中、ニコニコしながら一口、目にも優しい緑色の物体を口に運びます。

しばし咀嚼、固唾を呑んで見守る一同。

 

 

 

そして一言

 

 

 

 

 

「美味しいですよ」(ニッコリ)

 

 

 

 

 

 

 

 

うっそー、まさかそんなー、この緑色がー?

各々半信半疑で口に運びます。

 

 

 

 

 

 

 

 

(※以下一部ブログ用演出を施しますがどうぞご了承ください)

 

 

 

 

 

 

口にした途端カッと目を見開いたかと思うと、皿を持ったままイスを蹴倒しながら勢いよく立ち上がり、箸を握った拳を天に振りかざしたB氏が、雷鳴をバックに聴衆へ向けて演説をはじめます。

 

 

 

「なんとっ、ゴーヤにマーボーのタレが絡むことにより、素材の苦味を損なうことなく1つに調和しておる!」

 

 

 

 

 

いつの間に着工・落成したのか、緞帳がゆっくりと上がり、大きな舞台の上にスポットライトを浴びて佇んでいたのは燕尾服姿のC氏。くるっと左足支点で振り返りつつ、両腕を組みながら中指で眼鏡をクイっと上げるお得意のポーズをとりながら、観客席の聴衆に向かって滔々と語りかけます。

 

 

 

 

 

「左様。皆さん何か気がつきませんか? そう、豆板醤が多めに投入されたのにも関わらず、それほど辛さを感じないでしょう。ゴーヤの苦味により辛味が相殺され、豆板醤の旨みだけをより鮮烈に感じることができるのです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台袖から巨大ラジカセを抱えのっそりと現れたサングラスに金髪モヒカン、レゲエの風体スタッフBが、4拍子の歩調で舞台中央まで進み、まいったぜと言わんばかりの仕種で天を仰ぎながらC氏の肩に手をのっけ、

 

 

 

「なんてこった、ナスが主役だとばかり思っていたマーボーナスが、脇役であるゴーヤに食われちまったぜ! 文字通りになHAHAHA!」

 

 

 

 

(※お付き合い頂き有難うございました)

 

 

 

 

 

 

そうしてここ相模原に、新たな料理が生まれたのでした。

 

 

 

 

 

「Aさん、この料理はなんというのですか?」

 

 

 

 

 

 

満を持して厳かに、Aさんはその名前を告げます。

 

 

 

 

 

 

命名

「麻婆茄子錦茘枝」

 

 

 

 

 

 

 

 

中国語だと無駄に立派に読めますね。王族の宮廷料理にでてくるサラダ的なものかと考えてしまいますが、直訳すると「マーボーナスゴーヤ」です。

 

 

Aさんも言ってました、マーボナスゴーヤでいいんじゃない? って。

 

 

 

そんなこんなでこの夏これからさきも新しいゴーヤ料理誕生の予感がしております。なぜならこうしている今もゴーヤは育ち続け、大げさに言えばほとんど無限にゴーヤが実るからです。

さすがは古代技術と言わなければならないでしょう。

 

 

 

豊作の年、主婦連の創意工夫に期待したいと思います。

 

 

 

ちなみに「麻婆茄子錦茘枝」 ですが、ヤバイ急いでクックパッドに投稿しなきゃ!と瞬間的にひらめくくらい、本当に美味しかったです。

 

皆さんもぜひ、この夏を乗り切るゴーヤ料理の一つとして、作ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

それではまた!