「聞こえる」という喜び

投稿日:2012年1月13日


以前に当ブログで、補聴器の支援システムである「field-フィールド」を導入したことをお伝えさせていただきました。

 

 詳しくは八福のHP内のパンフレットをダウンロードしていただければ解りやすいのですが、簡単に説明しますと、 部屋の周囲に特別なワイヤーを巡らせると、その輪の中では補聴器の音声が明瞭に聞こえるようになる、という装置です。

 

オープンから時間が経っていなかったため、実際の使用感などを報告する機会がなかなかありませんでしたが、半年経ち使用事例も増えてきたため、今回レポートとしてお伝えしたいと思います。

 

 さて、普段補聴器を使わない私たちにはなかなか想像ができませんが、補聴器のハウリングやノイズによるストレスや疲れはかなりのものだと聞きます。

 

 そのため、補聴器はもっているけれど使用していないという方もおられ、そのため他の方々の談笑の輪の中に加わりづらく、集団から孤立してしまうケースもあります。

 

そこでこの「field-フィールド」。

 使用すれば、話し声やテレビの音声などが明瞭に聞こえハウリングやノイズも軽減されるため、長時間の補聴器の着用も可能となります。

 

またフィールドを使用するとテレビの音声を0にしても補聴器から音を拾う(イヤホンを付けた時のように)ことができるため、ほかの方々のレクリエーションや会話の妨げになることなく、テレビを見ることができます。

 

では、ここでその方たちに実際に体験していただいた時の反応をいくつかご紹介したいと思います。

 

 Aさま カラオケが大好きで、ご友人と演歌を歌うのが何よりの楽しみだったAさま。

この数年でめっきり耳が遠くなり、伴奏が聞こえずらくなりました。

 そのため歌いだしがずれたり、音程が取りにくくなり、だんだんと好きなカラオケにも行けなくなったといいます。

 

そのAさまに、さっそくフィールドを使用していただきました。

装着していただいてすぐ、「うわ! すごい賑やか!」と久しぶりに耳に届く音の大きさに驚かれていました。

 

 先日紹介させていただきました、ケアステーション暖のカラオケセットで久しぶりの歌声を披露。

 「こんなに歌いやすいのは久しぶり」と感動された様子でした。

Bさま 人と話をすることが大好きで、老人会など地域の集まりではムードメーカーだったBさま。 耳が遠くなると会話にも混ざりにくく、次第に集団から外れて孤立するようになっていったそうです。

 

フィールドを使用していただくと

 「話している相手の語尾からも感情の機微は伝わるのよねぇ… 思い出したわ」

と昔の話ずきだった頃を思い出されたようです。

 

 ケアステーション暖にいらっしゃった当初は表情も暗く、話しかけられても耳を指さして手を振るジェスチャーだけだったBさんですが、今ではご自分から他のお客様に話しかけ、暖のムードメーカ的役割を担って頂いています。

 

先日ご紹介したカラオケも、おりがみ陶芸も、このフィールドも、すべてお客様に「従来の自分」を取り戻していただくための支援の一環です。

 

 以前の元気だった頃の自分に、お客様がなるべく近づいていけるような支援を、今後も行なっていきたいと思います。

 

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こちらは補聴器の見本です。

 

また今後、メガネのパリミキ系列、株式会社MIKIKIに協力していただき、骨伝導補聴器(伝心メイト)が春に完成し、その後ケアステーション暖でも導入を検討していく予定です。

 

導入時にはホームページにて改めてお知らせさせていただきます。

 このようにケアステーション暖では、介護従事者が陥りがちな

「介護者の自己満足介護」をしないよう、何よりもまずお客様が心を痛めているそばに寄り添い、その人の立場にたった上で改善のご提案をさせていただければと思っています。